スイス・チューリッヒでハロウィン夜に暴動 左翼過激派がゴミ箱・自転車を放火、警察に投石 「再軍備と社会格差」を口実に

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2026年10月31日夜から11月1日未明にかけ、スイス・チューリッヒの中心部で無許可デモが暴動化した。数百人の参加者がゴミ箱や電動自転車などでバリケードを築いて放火し、ガラス瓶や石、花火を警察・救急隊に投げつけた。スイスの報道各社が報じる一方、日本の大手メディアではほとんど取り上げられていない。

現地アカウントSuisseAlertが投稿した映像には、ランク通り(Langstrasse)周辺で黒煙を上げて燃える大型ゴミ箱と、道路を塞ぐ倒れた容器が映っている。場所はチューリッヒの繁華街「第4区」。ハロウィンのマスクをつけた人々が集まり、22時30分頃にヘルヴェティア広場方面へ移動した後、雰囲気が一変したという。

何が起きたか?

スイス各紙(20 Minuten、NZZ、SRF、Blickなど)によると、左翼過激派グループが事前にSNSで「もう我慢できない――スイスでも」と呼びかけ、フランスなどで起きている若者の抗議運動をモデルにしていた。対象は再軍備・軍事化や社会格差、緊縮政策で、11月20日の「若者ストライキ」に向けた動きの一環とされる。

参加者は数百人規模。ハロウィンの仮装やマスクで街に紛れ、準備を整えていた。ゴミ箱、電動キックボード、自転車を道路に積み上げて放火。自動車1台も燃やされた。バス停のガラスや商店の窓が割られ、コープ(Coop)スーパーなども被害を受けた。警察は放水車、催涙ガス、ゴム弾を使用。状況は1時30分頃に沈静化。チューリッヒ州警察は19歳と21歳のスイス人男性2人を逮捕。石英砂を詰めた手袋(打撃力を増す武器として扱われる)と顔を隠すための道具を所持し、投擲物を集めているところを押さえられた。

損害額は数万フラン規模とされ、翌朝には催涙ガスの影響で住民が目の痛みを訴える声もあった。バーゼルでも小規模ながら同様の無許可デモがあり、バリケードが燃やされた。

左翼過激派の「計画された破壊」

スイス有力紙NZZなどの報道では、過激派側が事前に「これは生徒の平和的な抗議が過激派に乗っ取られたものではない。蜂起であり、窓を割る破壊者たちは中核だ」と位置づけ、「破壊は革命的行為」と正当化していた点が指摘されている。ハロウィンのパーティー客に紛れることで、警察の包囲網を避ける戦術が取られたという。

スイス社会民主党や緑の党も暴力と破壊行為を強く非難した。一方で、右派側からは「警察の対応が甘すぎる」「左派はもっと明確に距離を置くべき」との声が上がっている。スイスは伝統的に直接民主制と合意形成を重んじる国で、こうした街頭の暴力は異質なものとして受け止められている。

欧州の不安定化と日本

この出来事は、フランスやドイツなどで続く若者の抗議・暴動がスイスにも波及したことを示す。欧州では生活費高騰や政治への不満を背景に、左翼過激派が破壊行為を繰り返す事例が目立つ。スイスは長らく「安定の象徴」とされてきたが、今回のような事態が起きた事実は、欧米の社会分断が想定以上に広がっていることを物語る。日本では欧州の移民・治安問題や左翼過激派の動きが十分に報じられない傾向がある。ユニクロ店舗がフランスで略奪された事例と同様、現場の映像や現地報道を直接確認する必要がある。

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