イーロン・マスク氏「2028年に民主党が全面制覇すれば米国は永久一党国家に」 上院で共和党51議席確保を訴え

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イーロン・マスク氏は現地時間29日(日本時間30日)、Xで2028年の米国選挙への強い懸念を表明した。民主党が大統領職、下院、上院をすべて制する「クリーン・スイープ」が起きれば、米国は「永久的な一党国家」になり得るという主張だ。マスク氏は、そのために最も重要なのは2029年に共和党上院議員を51人確保することだとして、投票を呼びかけた。

「クリーン・スイープ」とは

米国政治では、一つの政党が大統領職と上下両院の過半数を同時に握る状態を指す。行政と立法を一党が押さえるため、法案や政策を通しやすくなる。

マスク氏は、民主党が全面制覇した場合に次の3つを行うと主張した。
・ワシントンDCとプエルトリコを州にして、上院で強い多数を得る
・国境を開放し、不法滞在者全員を合法化して恒久的な多数を固める
・最高裁の人数を増やして即座に多数を得る

「これによって米国は永久的な一党国家となり、民主主義は実質的に終わる」とし、「防ぐには2029年に共和党上院議員が51人いればよい。だから今回、共和党上院議員に投票すべきだ」と訴えた。「アメリカにとってゲームオーバーだ」とも述べている。なお、これらは民主党の公式方針ではなく、マスク氏が想定するシナリオである。

現在の議会勢力と中間選挙

11月3日の中間選挙では、上院35議席(共和党22、民主党13)と下院全435議席が改選される。

・上院:共和党53、民主党45、無所属2(民主党と会派)。民主党が多数を取るには純増4議席が必要
・下院:共和党218、民主党214、無所属1(共和党と会派)、欠員2

2029年の上院構成は、今回の中間選挙と2028年の上院選の両方で決まる。共和党が上院で過半数を維持できれば、民主党が2028年に大統領と下院を取っても、DC・プエルトリコの州昇格や最高裁拡大には上院が壁になる。民主党政権下では副大統領が民主党となるため、共和党は50議席では足りず、51議席が必要になる。

マスク氏は今回の選挙で共和党側に4億4,200万ドル超を投じたと報じられている。CBSの予測では民主党が下院で多数を取る見通しだが、上院は共和党が優位とされる。DC・プエルトリコの州昇格や最高裁拡大はこれまでも議論されてきたが、実現には立法上の高いハードルがある。

日本への示唆

米国の政治構造の変化は、日米同盟や自由主義陣営の結束に影響し得る。マスク氏が重視する言論の自由、国境管理、司法の独立は、日本の憲法改正や移民政策をめぐる議論とも重なる。ただし、今回の主張は本人の強い懸念と選挙への呼びかけであり、実現性や妥当性には様々な見方がある。

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