東京都議会議員のさとうさおり氏(佐藤沙織里、千代田区選出、無所属)が8月28日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、任期途中での議員辞職を表明した。
動画でさとう氏は「突然のご報告にはなりますが、このたび、議員辞職をすることになりました」と切り出し、応援・支援してきた人々に謝罪した。任期は約3年残る。理由については「今後の人生に大きく大きくかかわる事情が重なり、議員生活をこれまでと同じように継続することが困難となった」と述べ、「今まで以上に命を優先し、今を生きる活動に入ります」と説明した。
個人的事情をどこまで公にすべきか悩んだとしたうえで、「私だけにかかわる部分でない部分もある」として詳細の公表は差し控えた。政治への思いや課題意識、日本を変えたい気持ちがなくなったわけではないとも強調し、「議員は何人もいます。命は一つしかありません」と語った。
政治団体(登録約5300人)は無期限休止とする。今後は一民間人として、自分のペースで情報発信を続ける意向を示した。再び政治の場に戻れるタイミングがあれば、その時に始めることもできる、との考えも述べた。
「減税メガネ」として都政の透明化を追及
さとう氏は1989年生まれの公認会計士・税理士。2025年6月の都議選で、定数1の千代田区選挙区から無所属で当選した。「減税メガネ」の愛称で知られ、歳出改革と都政のブラックボックス解明を掲げて活動してきた。
就任後は、都の特別会計で2002年度から20年以上消費税が未申告だった問題を追及。都のプレス発表後に「報告を受けていない」と指摘したことが内部調査のきっかけとなり、調査報告書では都の対応が「問題を隠したと評価すべきもの」で、都民の信頼を大きく失墜させたと記された。この件では職員ら14人が懲戒処分などを受けた。
ほかにも議会の事前意向確認、外国人向けサービスアパートメント、都立病院の個人未収金、宿泊税、火葬場問題、エジプト関連の合意書・覚書の開示などを次々と取り上げ、無所属1年生ながら都知事面談や代表者会への道を広げる動きも見せた。
辞職願の受理後、千代田区選挙区では補欠選挙の是非が焦点となる。公式に確認されているのは本人が動画で述べた範囲にとどまり、具体的な事情は明らかになっていない。支援者の間では心配の声と、突然の決断に対するさまざまな見方が広がっている。さとう氏は「政治の世界は去りますが、一民間人として情報発信を自分のペースでできる限り続けていきたい」と結んだ。


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