10/9、登山家・環境活動家の野口健氏がXの投稿で千葉県鴨川市の田原地区で進行中のメガソーラー開発による森林破壊について指摘しました。野口氏が引用した元の投稿によると、約10日間で伐採エリアが拡大し、悲惨な光景が広がっているとのことです。
再生可能エネルギーと森林伐採
日本では、再生可能エネルギーの導入を推進する政策の一環として、太陽光発電(メガソーラー)プロジェクトが全国的に展開されています。
しかし、これらのプロジェクトは多くの場合、広大な土地を必要とし、森林の伐採を伴うケースが全国各地で報告されています。
「森は海の恋人」の理念
野口氏は投稿の中で、環境活動家畠山重篤氏が提唱する「森は海の恋人」の理念に言及しています。投稿では次のとおり発信し、多くの共感を呼んでいます。
なんとも、悲惨な光景…。
「森は海の恋人」運動の畠山重篤さんがご覧になられたらさぞかし嘆かれるだろう。森が豊かになると海も生き生きするのだと人生を賭け森づくりを行ってこられたのだ。
いっ時の銭儲けのためにここまでやるのかと…。しかし、業者よりもこれを許してきた国が最もいけない。法整備を急がなければ日本中から森が消えていく。また業者側に法令違反があれば毅然と対応すべき。複数の法令違反が確認されても対応できないような知事がいたとするのならば、そんな知事はいらないだろうとも。
野口氏が言及した畠山氏の理念は、森林の健康が海洋生態系に直接影響を及ぼすことを強調しており、森林が豊かであれば海も生き生きとするというものです。
今回の開発により、この重要なつながりが断たれる可能性があります。
環境政策との矛盾
日本の環境政策は、持続可能な開発と絶滅危惧種の保護を重視していますが、メガソーラー開発による森林破壊はこれらの目標と矛盾する側面があります。
環境影響評価法に基づく査定プロセスは、開発の環境影響を最小限に抑えるために設けられていますが、実際の運用ではその効果が十分に発揮されていない場合もあります。
今後の展望
野口氏のような環境保護活動家の発信が、国民の意識を一段と高め、政策の見直しを促す重要な役割を果たしています。
メガソーラー開発による環境影響を最小限に抑えるためには、法整備の強化だけでなく、再生可能エネルギーの導入自体を見直す必要があるかもしれません。
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