「ゾンビ議員」と罵った吉村洋文氏「やろう、比例の定数削減」、自党の重複立候補は選挙戦術、他党の復活はゾンビ扱い——身を切る改革ではなくハシゴ外しだ

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産経・FNN世論調査で、自民・維新が進める衆院定数削減法案への賛成が68.3%と出た直後、維新代表の吉村洋文大阪府知事は「やろう、比例の定数削減」と投稿した。数字を盾にすれば改革に見える。だが維新は、比例復活を「ゾンビ議員」と自ら呼びながら、本拠地・大阪では比例重複を再び認めた。削るのは他人の梯子である。自分たちが登った比例というハシゴを外し、少数意見の議席だけを減らす——それが「身を切る改革」の実体だ。

「ゾンビ」と呼びながら、大阪では再び比例に乗っていた

維新は昨秋の臨時国会で定数1割削減を訴え、比例で復活した議員を吉村氏自身が「ゾンビ議員」と批判してきた。ところが2026年1月、衆院選で大阪の小選挙区候補17人に比例重複を認める方針へ転換した。2024年は「背水の陣」として大阪ほぼ全域で重複を見送っていた。党内の地方議員からは「維新の信頼に関わる。ありえない」との声が出た。他人の復活はゾンビ、自党の重複は選挙戦術——この二重基準が、比例45議席削減を語る資格を失わせる。

68%は与党案への賛成であり、公平な削減への賛成ではない

調査は「与党が比例削減を目指し、野党は反対している。この法案に賛成か」と聞いている。定数削減一般ではなく、協議がまとまらなければ比例だけ自動で45減らす与党案への賛否だ。毎日新聞の別調査では「選挙区と比例を組み合わせて減らせ」が最多だった。比例だけ切れば、小選挙区で強い与党の減少は小さく、中小政党ほど打撃が大きい。得票率と議席占有率の開きはさらに広がる。改革の言葉で隠しているのは、野党の議席と有権者の選択肢の削減である。

吉村氏が言うべきなのは「やろう、比例削減」ではない。先に自分が登った梯子を、他人の足場として残すかどうかだ。残さないなら、それは身を切る改革ではない。ハシゴ外しである。

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