前澤友作氏、釧路湿原のメガソーラー建設を疑問視、湿原の自然や野鳥の動画で訴え「今年の3月に訪れた釧路湿原。イヌワシやタンチョウも見れた。静寂で荘厳な自然の残るこの場所になぜメガソーラー建設?ここである必要あるの?」

社会
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2025年8月19日、株式会社カブ&ピースの社長であり、著名な実業家である前澤友作氏が、X上で釧路湿原の自然保護を訴える投稿を行い、注目を集めています。投稿は、今年3月に訪れた同湿原の様子を動画で紹介し、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設に対する疑問を投げかけています。

投稿の内容と背景

前澤氏は投稿で、「今年の3月に訪れた釧路湿原。イヌワシやタンチョウも見れた。静寂で荘厳な自然の残るこの場所になぜメガソーラー建設?ここである必要あるの?」と述べています。釧路湿原は、北海道東部に広がる日本最大の湿原で、ラムサール条約登録湿地としても知られ、多様な野生動物が生息する貴重な自然遺産です。3月の訪問時には、雪に覆われた風景の中でイヌワシやタンチョウヅルなどの希少種を観察できたそうです。

投稿には4本の動画が添付されており、赤いカヌーに乗った前澤氏ら3人が、雪景色に囲まれた川を進む様子が収められています。動画からは、静かな水面、雪化粧した岸辺、遠くの山々が見渡せ、冬の湿原の荘厳な美しさが伝わってきます。カヌーに乗った参加者たちはオレンジ色のライフジャケットを着用し、安全に配慮しながら自然を楽しむ姿が印象的です。この動画は、湿原の穏やかな環境を強調し、メガソーラー建設による潜在的な自然破壊を懸念させる内容となっています。

メガソーラー建設の懸念

前澤氏の投稿は、釧路湿原周辺でのメガソーラー建設計画に対する批判として位置づけられます。近年、日本各地で再生可能エネルギーの推進が進む中、太陽光発電施設の拡大が森林伐採や生態系破壊を引き起こすケースが増えています。特に、釧路湿原のような貴重な自然エリアでの開発は、生物多様性の喪失や景観の変化を招く恐れがあり、地元住民や環境保護団体から反対の声が上がっています。

投稿に対する反応は活発で、公開から数時間で1万4千以上の「いいね」と3千以上のリポストを集めています。リプライでは、「自然を壊して電気を作るのは本末転倒」「補助金目当ての開発を規制すべき」といった意見が多く、環境保護の重要性を共有する声が目立ちます。一部では、アルピニストの野口健氏や北海道の活動家である小野寺まさる氏、平井宏治氏への言及もあり、連携を求めるコメントが見られます。

前澤氏の活動と影響力

前澤友作氏は、ZOZOの創業者として知られ、宇宙旅行や社会貢献活動で注目される人物です。近年は環境問題や地域振興にも関心を示しており、今回の投稿もそうした一環と見られます。Xでのフォロワー数は1,000万人弱の規模で、前澤氏の発信は社会的な議論を喚起する力を持っています。

釧路湿原の保護をめぐる動きは、今後も注目されそうです。メガソーラー建設の是非について、環境影響評価の徹底や代替地の検討が求められる中、前澤氏のような著名人の声が、政策や企業行動に影響を与える可能性があります。

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