HBC(北海道放送)によると、北海道大空町において、町内の女満別ゴルフコースを大規模太陽光発電施設(メガソーラー)へ転換する計画に対し、住民らによる強い反対の声が上がっています。
この建設プロジェクトの中止を求めるおよそ2万8000人分の署名が、大空町の松川町長に手渡されました。
このゴルフ場は、2001年にオープンした施設であり、合併前の旧女満別町が地域活性化の核として町を挙げて誘致し、開業にこぎつけた経緯があります。
しかし、町によると、今年2月、アジアを拠点とする投資会社PAG社の関連会社がこのゴルフコースを買収しました。さらに6月には、同社の担当者が役場を訪れ、ゴルフ場を11月で閉鎖し、メガソーラーに転用する計画について説明があったとのことです。
町や地元商工会が反対する具体的な理由は多岐にわたります。
まず、ゴルフ場の閉鎖は雇用の場を失うことにつながります。また、メガソーラーが建設された場合、土地の保水能力が下がり、結果として土砂災害のリスクが高まることも懸念されています。
町側は、このゴルフ場が経済および観光分野に「大きな影響を与える」と認識しており、「ぜひ存続させていただきたい」という強い考えを表明しています。
PAG社は8月、町に対し、ゴルフ場閉鎖の時期を1年間延期することを伝えています。なお、HBC(北海道放送)はPAG社に取材を申し入れたものの、現時点(取材時)では回答を得られていません。
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