11月6日(日本時間7日)、トランプ大統領は、現副首席補佐官のスティーブン・ミラー氏を11月9日から新首席補佐官に任命すると発表した。現首席補佐官のスージー・ワイルズ氏はトランプ政治部門に異動する。中間選挙で共和党が両院の多数を失った直後の人事刷新だ。これに対し、保健福祉省長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏はXで「私の次に、スティーブン・ミラー氏は政権内で最強のMAHA支持者だ。本気で攻勢に出る時が来た」と投稿した。
中間選挙敗北後の大胆な人事
トランプ大統領は声明で、ミラー氏を「最も信頼する側近の一人」と評し、ワイルズ氏のこれまでの貢献に感謝を述べた。ワイルズ氏自身も「生涯の名誉だった」とXで退任を表明している。ミラー氏は第一期からトランプ氏の側近として活躍し、移民政策の強硬路線の設計者として知られる。第二期では副首席補佐官兼国土安全保障顧問を務め、執行権限の拡大を主導してきた。中間選挙での敗北を受け、大統領は「時には動かなければならない」と述べ、より攻撃的な陣容への転換を明確にした。
MAHA政策の加速を示唆するケネディ発言
ケネディ長官の投稿は、単なる支持表明を超えたものだ。MAHA(Make America Healthy Again=アメリカを再び健康に)は、ケネディ氏が主導する慢性疾患対策、加工食品・添加物規制、ワクチン政策の見直しなどを軸とする運動で、トランプ政権の重要政策の一つとなっている。
過去にミラー氏はケネディ氏を「政権の王冠」「世界有数の公衆衛生の専門家」と高く評価し、CDC人事を巡る批判に対しても強く擁護していた。新首席補佐官の下で、食品政策や公衆衛生行政の抜本的改革が加速するとの期待がMAHA支持層の間で高まっている。
ケネディ氏は「クラーケンを解き放つ時が来た」と英語で述べた。これは映画などで使われる表現で、「強大な力を一気に解き放って本気で攻勢に出る」という意味だ。これまで抵抗勢力に阻まれてきた健康政策の改革を、ミラー新首席補佐官の下で本格的に推し進める意思表明と受け止められている。

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