日本最大の湿原である釧路湿原の周辺で、太陽光発電施設の建設が相次ぎ、希少な生き物の生態系が脅かされる深刻な問題となっています。特に、大阪に本社を置く日本エコロジー社が計画するメガソーラー施設(4.3ヘクタールの湿地帯に約6,600枚のパネルを設置)の建設が焦点です。
この建設地では、国の天然記念物であるタンチョウの親子が工事現場からわずか300mほどの場所で確認されており、重機を使った工事が行われている様子も捉えられています。しかし、事業主の日本エコロジーが行ったタンチョウの調査は専門家への聞き取りだけで、現地での生息調査は実施されていませんでした。また、同じく天然記念物のオジロワシについても環境省のガイドラインに沿った調査が行われておらず、最も生息数が少ない猛禽類であるクマタカに至っては調査すらされていなかったことが判明しています。
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