2026年7月10日、ソウル中央地裁で開かれた論告求刑公判で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(83)に対し、特別検察官は懲役13年を求刑した。判決は8月31日に言い渡される予定。
起訴内容と検察側の主張
韓被告は、教団元幹部らと共謀し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻・金建希氏や側近議員に対し、現金約1億ウォン(約1070万〜1080万円)や高級ブランド品などを贈り、教団への便宜を図ったとして、政治資金法違反罪および請託禁止法違反罪などで起訴されている。
特別検察官は公判で、「政教一致を実現するため莫大な資金を使って公権力を不当に利用した。政教分離という憲法の精神に背き民主主義を傷つけた重大な犯行だ」と指弾し、韓被告について「教団の最終意思決定者であり、政教癒着の受益者だ」と強調した。
被告側の対応
韓被告はこれまで全ての起訴内容を否認しており、この日の最終陳述でも「金で権力を手に入れようとはしていない」と改めて関与を否定した。一方で「意図せず問題を起こしたことに指導者として深く謝罪する」とも述べた。弁護側は最終弁論で無罪を主張し、結審した。
関連する動き
共謀したとされる元教団幹部はすでに2審で懲役1年6月の実刑判決を受け、今月9日に最高裁で有罪が確定した。最高裁は「韓被告の承認による組織的な犯行」と認定している。尹前大統領の妻・金建希被告は2審で懲役4年の実刑判決を受け、上告中。国会議員の権性東(クォン・ソンドン)被告も2審で懲役2年の実刑判決を受け、上告している。韓被告は2025年9月に逮捕された後、持病を理由に3月下旬以降釈放されているが、病院外への外出は認められておらず、医療関係者・弁護士以外との面会も制限された状態にある。
旧統一教会は日本では解散命令が確定しているが、発祥の地である韓国では現在も活動を続けている。韓被告の不在により、後継指名を受けたとされる孫2人を含む幹部らが組織運営を担っている状況だ。

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