JICA「交流の強化」を「ホームタウン(故郷)」と呼び国内外で誤解を生む。外務省が報道するも波紋「今年3月、ナイジェリアにビザ申請センターを2カ所新設したのは無関係ですか?」

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先般のTICAD 9(第9回アフリカ開発会議)で国際協力機構(JICA)が発表した「JICAアフリカ・ホームタウン」を巡り、現在、国内外で事実と異なる内容を含む報道や発信がなされています。外務省は、これらの報道が移民の受け入れ促進や相手国に対する特別な査証(ビザ)の発給を行うといったことは想定されていないと明確に否定しています。

この誤解の原因の一つとして、「ホームタウン」という言葉が持つイメージが指摘されています。一般的に「ホームタウン」は故郷や活動の拠点といった意味合いで用いられます。しかし、今回のJICAの取り組みにおいて、この言葉が「アフリカからの移民受け入れを促進する」「特別な在留資格を与える」といった、本来の意図とは異なる受け止め方を生み出している現状が見受けられます。

本来の目的は、JICAがこれまでの事業で培ったアフリカ各国と日本の地方自治体との交流を強化することにあります。具体的には、愛媛県今治市をモザンビーク共和国、千葉県木更津市をナイジェリア連邦共和国、新潟県三条市をガーナ共和国、山形県長井市をタンザニア連合共和国の「ホームタウン」として認定しました。この取組の下で、JICAはJICA海外協力隊員も含めた交流イベントの開催等を通じて、日本の4市とアフリカ4か国との交流を推進していくことを想定しています。

外務省は、本件について引き続き適切な報道・発信が行われるよう努めていくとしています。しかし、国際協力の真の目的が言葉の選択によって誤って伝わることのないよう、更なる情報発信の工夫が求められるかもしれません。

みんなの声

・本件の白紙撤回を求めます。計画の段階で意思疎通が取れていない相手と今後どのような交流をするつもりでしょうか?今年3月にナイジェリアにビザ申請センターを2ヶ所新設されたのは本件とは無関係ですか?渡航中止勧告レベルの国にどのような意図で新設されたのでしょうか

・なんか今年の3月あたりからナイジェリアにわざわざ日本ビザ発給センター2か所も新設したらしいじゃん?渡航危険レベル4『退避してください。 渡航は止めてください。』の国民が日本に行きやすくする仕組みを作るとは、いったいどういう了見だ?

・そもそも勝手にホームタウンにしないで下さい。ホームタウンには主に↓の二つの意味がありますが故郷・本拠地どちらの意味だとしても不適切です。アフリカの方々はその4市で生まれ育ってませんし、アフリカの方々の本拠地はその4市でなくアフリカ各国でしょう。

参照情報

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_02637.html
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