年の瀬が迫る12月28日(土)に開催された『THE CORE FORUM 2024冬』に参加したレポートをお届けさせていただきます。このイベントは、グローバリズムやディープステートの問題について深く掘り下げるための重要なフォーラムで、大宮ソニックシティで開催されました。
会場の雰囲気と参加者について
期待に満ち溢れた熱気を感じました。会場には反グローバリズムに関心を持つ様々な年齢層の人々が来場しており、見渡した限り9割以上が埋まっておりました。リモートでも2,000人以上が参加しているというアナウンスがあり、会場での最大2,000人の収容キャパシティーと合わせると、このテーマに関する皆さんの意識の高さがうかがえました。会場に入ると、厳かな雰囲気が漂い、静謐なバックグラウンドミュージックの中でリラックスした参加者が、この貴重な機会を最大限に活用しようと心待ちにしていることが分かりました。
プログラムについて
セッションは6時間にわたり、途中1時間半に1回程度の休憩が挟まれ、参加者を気遣っていただいているのが感じられるプログラム構成でした。国内外の論客が海外からのリモート参加2名(アメリカから永田有里氏、ロシアからNikita氏)を含めて計8名登壇しました。登壇者の方たちは、データや事例に加え、体験談などを交え、グローバリズムが私たちの社会にどのような影響を与えているのかについての解説をしました。隠された権力構造についての深い洞察が提供され、聴衆の私たちはその内容に熱心に耳を傾けました。
ハイライトと議論
特に印象的だったのは、モデレーターを務めながらも複数回の講演をされた及川幸久氏のトークセッションです。アメリカ大統領選挙の影響やそれが世界情勢に及ぼす意味について、具体的なエピソードや分析を交えてスピーチされました。
及川氏がジェイソン・モーガン氏と最後のエンディングセッションで話された「グローバリズムではなくインターナショナルでやっていく」重要性については、これから国際情勢を理解する上で極めて大事なことだと思われますので、恐縮ながらその違いについて補足説明させていただきます。
グローバリズム vs. インターナショナル
グローバリズム:
グローバリズムは一部のエリートや企業が主導する、世界経済や文化の一体化の動きと見られています。これは、国境を越えた資本の自由な移動や、特定の国際機関や大企業による影響力の拡大を伴うものです。この形のグローバリズムが国民国家の主権を侵害し、社会的・経済的な不平等を生む可能性があると批判される概念となります。
インターナショナル(国際主義):
一方で、インターナショナルという概念は、よりポジティブに捉えられるものです。これは、各国が自主的な立場から相互尊重と協力の下で国際関係を築くという考え方です。国際主義は、グローバリズムとは対照的に、各国が自分の文化や価値観を保持しつつ、共通の目標や問題解決のために協力することを推奨します。
講演の中で及川氏が「インター+ナショナリズム」とさらっと分解して説明されたあたりは「自国をお互いに尊重しつつ相互に交流をはかる」というインターナショナルの本質的な意味を言語学の観点から説明して下さった感じがして大変感動いたしました。
人的ネットワーキングの形成
フォーラムの休憩中の話です。イベント中、休憩時間には参加者同士が活発に意見交換をしている様子が見られました。新たな人的ネットワークの形成が行われていたように思います。会場には、Xでお馴染みの「グローバリズムと戦う精神科医・田中陽子」先生のお姿もありました。お声掛けしたかったのですが、できなくて申し訳ありません。
総評
THE CORE FORUM 2024冬は、単なる情報提供の場ではなく、参加者一人一人が問題意識を持つきっかけを提供する場でもありました。イベントを通じて、グローバリズムやディープステートに対する理解が深まり、参加者は自分たちの社会的な立場や行動について再考する機会を得たように思います。このイベントの成功は、今後の同様のフォーラムへの期待を高めるものであり、参加できたことは非常に有意義でした。及川幸久さんをはじめ、ご講演して下さった皆さま、このような機会をアレンジして下さったスタッフの方々に深くお礼を申し上げます。有難うございました。
参考情報
THE CORE FORUM
ジェイソン・モーガン氏が講演中にサムネイルを表示して解説して下さった動画です。
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