10月に現役信者ら初の証人尋問
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令請求を巡る法的手続きが、新たな展開を見せています。東京高等裁判所では9月17日に非公開の審理が行われ、10月に現役信者たちの証人尋問が実施されることが決まりました。高裁において証人尋問が行われるのは、今回が初めてとなります。
関係者の情報によると、証言を行うのは教団の職員と現役信者の計2名で、彼らは解散命令請求に関連し、信者たちが直面している差別や被害の状況を証言する意向です。教団側は11月をめどに、最終的な主張を記した書面を提出する見込みです。
解散命令が確定すれば、教団は宗教法人としての地位を失い、税制上の優遇措置も適用外となります。さらに、教団の財産管理および清算作業は、裁判所によって選任された清算人が担当することになります。
この高裁での審理は、旧統一教会の将来を決定づける重要な局面として、大きな関心を集めています。
過去の活動を特徴づけた「無条件ダンス」
旧統一教会における過去の信者活動を特徴づけるエピソードとして、「無条件ダンス」が知られています。これは、創設者・文鮮明氏の妻である韓鶴子氏の前にて、韓国語の楽曲「無条件」に合わせて、スーツ姿の信者らが熱心に踊る様子のことです。
具体的には、2018年7月1日にさいたまスーパーアリーナで開催された「日本宣教60周年記念 2018神日本家庭連合 希望前進決意2万名大会」において、学生や若者を含む約400名の信者がこのダンスを披露しました。売れっ子アーティストでも満席が困難とされる同アリーナは、この集会で空席が見当たらないほどの盛況でした。
このダンスの映像はSNSを通じて広く拡散され、大きな話題となりました。
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